ゆきばやしは物理とお友達になりたい

物理学徒がいろいろ呟くブログです。

船の上で海を学ぼう2018 @おしょろ丸

ゆきばやしです。こんにちは。

 

二週間ほど前の話になりますが、函館市の弁天ふ頭に停泊しているこちらの船で2泊3日を過ごしてきました。

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北海道大学水産学部練習船、「おしょろ丸」です。この船で3日間行われた実習に参加しました。その名も「船の上で海を学ぼう2018」

こちらは海洋学会ブレークスルー研究会が主催した全国の高校生・大学生向けの実習で、クラウドファンディングによって開催が実現されました。

academist-cf.com

btwg.jimdo.com

 

今回は、おしょろ丸での3日間を振り返って、学んだことやこれからの決意などを忘れないようにまとめてみようと思います。

 

参加しようと思った理由

高校生のころから地球物理に興味があって、いまの大学・学部を選びました。しかし、地球物理といっても海洋、気象、火山、地震、、、と様々な分野があり、とくにどの分野について学びたいかまだ絞り切れていません。Twitterでこのプロジェクトを知ったとき、海洋学を実際に研究されている方から話を聞けるのは楽しそうだし、海についてもっと知りたいなと思ったので応募を決めました。

 

実習で学んだこと

実習① 海洋物理学実習

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黒潮の蛇行や、CTDという海水の塩分濃度・水温・水深を計測できる機械の話が中心でした。写真は、CTDを使い、東経130度線に沿って南下しながら計測したデータを並べたものです。この数字の羅列()をプロットすることによって塩分濃度や水温の鉛直分布を可視化し、黒潮の流れている場所を把握できるそうです。

 

実習② 大気海洋相互作用実習

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↑こんなかんじで、その時の実際の気圧や気温、水温などから最終的には顕熱フラックス、潜熱フラックスを求めます。海面水温は自分たちで海水を汲んで温度計で測りました。

大気と海洋には想像以上に密接に関係していて、その2つは「熱で会話している」。

(2日目の朝一でのこの実習、初日めっちゃテンション高かったモテサク先生が寝起きテンションで元気がなかった様子がとても印象に残っています。笑笑)

 

実習③ 海洋機器演習、海洋科学分析実習

船のデッキに出て、CTDなどの装置を見学したり、装置が実際に動いている様子を見せていただいたりしました。

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CTDを使って採集した水に含まれているクロロフィルa(μg/L)を、青い光を当てると赤く蛍光するという性質を用いて測定しました。また、深海の水のpHを測定する実験も行いました。

↓海水をろ過する様子
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他にも、全体での講義やロープワークなど、海について学ぶ機会がたくさんありました。

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また、函館山での夜景観賞や懇親会もあり、実習以外の時間も充実していました。

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実習発表会

最終日には、三日間で学んだことなどを班ごとに発表する実習発表会がありました。個人的には二日目の夜にあったこの発表会の準備がいちばんの思い出です。

私達の班は、時系列に沿って実習を振り返りながら感想や学んだことを話していくという形で発表を行いました。(このスライドにも写真がありますが、ご飯がとても豪華でした。ぜひ拡大して見てみてください(笑))

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参加した感想

プロジェクトの初めに問われた、「世界一、どんな海洋実習にしたいか?」という質問。私は世界一「豊かな」海洋学実習にしたいと答えました。このプロジェクトの責任者?である渡辺豊先生のお名前とかけたのもありますが(笑)、知識はもちろん、人脈も豊かにしたいという思いを込めました。この実習で得られたものは、海洋学についての知識だけではありません。講義や実習、先生方やTAさんはじめ他の参加者の方々との交流を通して、今後海洋学に限らず色々なことを学んでいく上で大切なことを体感することができました。三日間で、期待以上のものを得られました。参加して本当によかったです。

 

実習を終えて

実は高校生のとき、将来は研究者になりたいと強く思っていました。しかし大学生になって本気で将来のことを考えはじめ、研究者として生きていくのはとても大変そうだし修士まで進んだあとは就職かなーと現実を見るようになってきました。でも「船の上で海を学ぼう2018」に参加して、自分の研究分野についてとっても楽しそうに話している研究者の方々を見て、研究者の道もまだ諦めたくないなと思いました。将来どうなるかはわかりませんが、とりあえず今は目の前のことを全力で頑張りたいです。

↓修了証

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最後になりますが、皆さん3日間ありがとうございました!また、クラウドファンディングにご協力いただいたサポーターの方々、本当にありがとうございました。

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↓A班のみんな

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他の参加者の方の記事もぜひ読んでみてください。講義などについてもとても詳しくわかりやすく書かれています。(ちなみにお二人とも同じ班でした笑)

marugaricut.hatenablog.com

k-mks437.hatenablog.com

 

おまけ 船内の様子

学生教室 (講義や食事、懇親会など全体で集まる時はこの部屋でした)

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学生用宿泊部屋 各部屋に2段ベッドが2,3台あります。

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廊下には、ヘルメットとライフジャケットがあります。外に出るときには必ず着用します。

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船の一番高い階から前を見た景色

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ブリッジ   船を操縦するところ

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さいごにおしょろ丸!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。m(_ _)m